旅行業務取扱管理者は独学で取得できる?独学で取得した筆者のアドバイスと資格のメリット
これから旅行業界に就職を希望されている方は、
旅行業務取扱管理者の資格の取得をお考えだと思います。
この資格を考えている方は、
・学校に通わないと取れないの?
・資格を持っていることで、就活が有利になるの?
といった疑問をお持ちのことと思います。
今回は、
☑旅行業務管理者は独学で取れるのか?
☑旅行業務管理者は就活に有利なのか?
これらの疑問を、総合旅行業務管理者の資格を保持し、旅行会社に勤めていた経験のある筆者が解説したいと思います。
目次
旅行業務取扱管理者とは?
まずは「旅行業務取扱管理者」の資格について、簡単におさらいをしておきましょう。
国家資格である「旅行業務取扱管理者」は、旅行商品の企画や販売などを取り扱う上で、必要な知識や技能を持った人のことを指し、
旅行業務取扱管理者の資格は、国内の旅行を扱う「国内」と、
国内と海外の旅行を扱う「総合」の二種類があります。
また、旅行業法により、
旅行業者は必ず1人以上の国内、または総合の旅行業務取扱管理者を置くことが義務付けられています。
ですので「旅行業務取扱管理者」は、旅行会社が営業するために必要な資格であると捉えることができます。
ちなみに、旅行業務取扱管理者には以下のような役割があります。
☑旅行商品に関する知識や技能を持っていること
☑旅行契約の締結に関する業務や指導
☑トラブル対応
☑消費者保護のための情報提供や啓蒙活動
旅行業務取扱管理者の資格を取得するには?
旅行業務管理者の資格を取得するには、旅行業務取扱管理者試験に合格する必要があります。
試験には主に、
☑旅行に関する法律
☑企画販売のノウハウ
☑コミュニケーション
☑英会話
などを問う問題が出題されます。
以下は試験の日程です。
総合旅行業務取扱管理者試験 |
国内旅行業務取扱管理者試験 | |
試験実施機関 | 日本旅行業協会(JATA) | 全国旅行業協会(ANTA) |
試験要項の発表(願書の配布) | 7月上旬 | 6月上旬 |
受付期間 | 8月上旬 | 7月上旬 |
試験日 | 10月上旬 | 9月上旬 |
合格発表日(予定) | 11月下旬 | 10月下旬 |
試験科目 | 旅行業法及び関係法令 旅行業約款及び関連約款 国内旅行実務 海外旅行実務 |
旅行業法及び関係法令 旅行業約款及び関連約款 国内旅行実務 |
試験地 | 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇 | 札幌、仙台、草加、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇 |
受験手数料 | 6,500円 | 5,800円 |
試験の合格率は下記のとおりです。
国内・・・30~40%
総合・・・10~20%
難易度はそこまで高くなく、資格は生涯有効です。
資格取得のメリット
私が資格を取得して感じたのは、就活時に自信がつくことです。
あとは、「国家資格を持てた」という自信です。
資格があるのと無いのとでは、持てる自信が違いますし、面接の時に「やる気」を伝えるきっかけになります。
しかし、資格を持っていることで就活が有利に働くことはありません。
詳しくは後述します。
旅行会社就職時に、名刺に「旅行業務取扱管理者」の肩書でも入っていれば顧客からの信頼からも信頼され、
仕事を取りやすくなるかと思います。
内定時に、「仕事を取るために、私の名刺に取扱管理者の肩書を入れてほしい」と頼むのも、仕事を有利に進めるために良いかもしれません。
旅行業務取扱管理者は独学で取得できる?独学の勉強時間、期間は?
では、旅行業務取扱管理者の資格は、独学で取得可能なのでしょうか?
独学でも取得可能
結論としては、
独学で旅行業務管理者の資格は取得可能です。
私は独学で総合旅行業務取扱管理者を取得しています。
試験に必要な情報は全てテキストに書いてありますし、
わざわざ学校まで片道数十分をかけて、授業に行く必要はないと思ったので、私は独学で勉強しました。
それに、自分のペースで勉強するのが性に合っていましたし、そのほうが上手くいくとも分かっていました。
ただし、これには個人差があり、
学校に通って授業を受けるほうが身になる人もいれば、
自分でやる方が苦にならない人もいます。
授業受けるか独学かは、受験時に失敗が無いように、個人の適正を踏まえた上で判断する必要があります。
独学の勉強期間・勉強時間は?
私は、試験の約半年前から本腰を入れて勉強し始めました。
ただ、それまではあまり勉強をしていませんでした。
毎日の勉強時間は1時間半〜2時間を目標としていました。
ただ、集中できない日もあったので、平均すると1時間ほどだったかと思います。
勉強は深く集中できるかどうかがキモであり、
たとえ1時間でも、とにかく集中して勉強すれば、かなりの項目を勉強することができます。
私の場合、2時間以上は集中力が続かなかったので、それ以上机に向かうのは無駄だと思っていました。
過去問の対策は有効です。
試験には、過去の問題がそのまま出題されることもあり、
過去の問題のマイナーチェンジも多いため、
過去問を勉強しておくことは、点を取る上で効率が良いです。
英語力は必要?
試験に出題される英語は全体の1割ほどで、
約款や、法令、地理などに比べると、問題数は少ないため、それほど本腰を入れる必要はないと思っています。
しかし英語は、出題される可能性のある範囲は広く、
出題範囲が絞れないため、英語が苦手な人にとっては「運」の要素もあります。
英語が苦手な人は、英語の問題はいさぎよく諦め、
他の出題範囲に焦点を絞って勉強した方が、結果点数が取れるので、そのほうが効率はいいでしょう。
中学、高校のときからの勉強が試される項目であることは否めません。
独学の注意点
独学の場合、試験の申込みを忘れたらアウトです。
講座を受けていれば、黙っていても試験の申込みをさせられるので、申込みを忘れることはありません。
その点、独学の場合は試験の日程等、自分で把握しなければなりません。
不安な方は講座を受けてもいいかもしれません。
その後、講座が不要だと感じたら、授業に行かないというのも有りだと思います。
旅行業務取扱管理者を持っていることは就職に有利なのか?
旅行会社的にも取扱管理者を1・2名置かなければならないという法律的な制約から、
居なくて困ることが無いよう、資格を持った人がほしい、という気持ちはあるはずです。
ですので、旅行寮務取扱管理者の資格を持っていることは決してマイナスにはなりません。
ただし、資格よりももっと重要なのは、本人のやる気やコミュニケーションスキルであり、
資格はあくまでも、これらを彩るおまけだと、実際に旅行会社にいた私は感じます。
なぜなら、会社としてはコミュニケーションが取れることによって、売上を伸ばせる人材が欲しいのであり、
資格を保持しているからといって、売上が伸びるわけではないからです。
それに資格を持っているからと言って、それが業務に直接影響することはありません。
ですので、旅行会社就職に重要なのは、
☑旅行が好き
☑人とのコミュニケーションができる
☑旅行業界に就職したときのために、様々な準備をしている
であることが重要です。
旅行会社で働くにはどんな人物が合ってる?
下のような人物が、業界内で活躍できるはずです。
☑旅行が好き
☑お客と良好な関係を築ける
☑人とのコミュニケーションが苦にならない
☑フットワークが軽い
☑英会話の心得がある
☑体力がある
旅行会社で働くことをお考えでしたら、
このような要素を持っている方が、楽しく、長く働けると思います。
まとめ
旅行業務取扱管理者の資格は、旅行会社が営業するために必要な、大切な資格です。
しかし、資格が就職のために必要かどうかというと別で、
就職には資格取得よりも、業界の下調べ、コミュニケーションの仕方など、勉強しなくてはいけないことが他にあります。
こういったスキルは旅行業界に限らず、さまざまな業種で就職してからも活かせるので、
資格取得に時間をかけるよりも、これらのスキルを磨いたほうが、就職に大いに有利に働くでしょう。
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