エアアジアって?アジア最大のLCCエアアジアのすべて
今回はアジアを代表する格安航空会社(LCC)、
エアアジアについて詳しくご紹介します。
エアアジアは多くの人々に手軽な空の旅を提供してきました。
この記事では、エアアジアの特徴や利用方法、
旅行者としての筆者の経験に基づいたアドバイスをお伝えします。
エアアジア(AirAsia)の概要
エアアジア(AirAsia)は、2001年にマレーシアで設立された格安航空会社です。
設立以来、急速に成長を遂げ、現在ではアジア最大のLCCとなっています。
エアアジアグループは複数の子会社を持ち、
それぞれが異なる地域や路線をカバーしています。
主な子会社には以下があります。
エアアジアの子会社一覧
エアアジア(AK):マレーシアを拠点とし、主に国内線と近距離国際線を運航
エアアジアX(D7):マレーシアを拠点とし、長距離国際線を運航
タイ・エアアジア(FD):タイを拠点とする子会社
タイ・エアアジアX(XJ):タイを拠点とし、長距離国際線を運航
インドネシア・エアアジア(QZ):インドネシアを拠点とする子会社
フィリピン・エアアジア(Z2):フィリピンを拠点とする子会社
エアアジアは、2023年の🔗「ワールド・トラベル・アワード」において、
「ワールド・リーディング・ローコスト・エアライン」賞を11年連続で受賞するなど、
その品質と人気は世界的に認められています。
日本におけるエアアジア
エアアジアは2011年8月に全日本空輸(ANA)と提携し、2012年8月にエアアジア・ジャパンを設立して日本市場に参入しましたが、2013年に提携が解消。
エアアジア・ジャパンはバニラ・エアへと社名変更して運航を継続しました。
その後、エアアジアは2014年7月に新たなエアアジア・ジャパンを設立し、
2017年10月29日に中部国際空港(セントレア)を拠点として運航を開始しました。
しかし、新型コロナウイルスの影響により2020年4月から全便運休となり、
同年12月5日にエアアジア・ジャパンは事業を廃止しました。
現在、日本への便はエアアジアグループの他の航空会社が就航しています。
エアアジアの特徴
1.低価格な運賃.広範囲な路線
エアアジアの最大の特徴は、その低価格な運賃です。
基本運賃には必要最小限のサービスのみが含まれており、
追加サービスは有料となっています。
これにより、旅行者は自分のニーズに合わせてサービスを選択し、
コストを抑えることができます。
2.広範囲な路線
エアアジアグループは、アジアや太平洋地域を中心に130以上の目的地に就航しています。
日本からは、東京(成田)、大阪(関西)、名古屋(中部)、
札幌(新千歳)などの主要空港から直行便が運航されています。
3.機内サービスは有料
エアアジアの機内サービスは基本的に有料です。
機内食、飲み物、毛布などは追加料金で購入できます。
座席指定、手荷物預けも有料です。
ただし、プレミアムフラットベッドを利用する場合は、一部のサービスが無料で提供されます。
4.保有機材
エアアジアは主にエアバスA320とA330を使用しています。
短距離路線にはA320、長距離路線にはA330が使われることが多いです。
5.ポイントプログラム
エアアジアには「エアアジアポイント」というポイントプログラムがあります。
航空券の購入や提携企業の利用でポイントが貯まり、
特典航空券や追加サービスと交換できます。
エアアジアの利用方法
1.航空券の予約
エアアジアの航空券は、公式ウェブサイトやスマートフォンアプリ「AirAsia MOVE」から予約できます。
予約時には以下の点に注意しましょう。
エアアジア予約時の注意点
・セールやプロモーションをチェックする
・運賃の内訳を確認する(基本運賃、税金、手数料など)
・追加サービス(手荷物、座席指定、機内食など)の必要性を検討する
2.チェックイン
エアアジアでは、オンラインチェックインを推奨しています。
出発の14日前から1時間前まで可能です。
空港でのチェックインは有料の場合があるので注意が必要です。
こちらの🔗【初心者でも簡単】エアアジアのチェックイン方法を旅行のプロが解説では、
エアアジアのチェックイン方法について解説しています。
3.手荷物
エアアジアの手荷物ルールは以下の通りです。
🔗エアアジアの手荷物に関する規定はこちらの記事で詳しく解説しています。
4.座席指定
座席指定は有料サービスです。
快適性を望む場合は、追加料金を支払って座席を選ぶことをおすすめします。
特に長距離便では、足元の広いホットシートや、
フルフラットになるプレミアムフラットベッドも選択できます。
スタンダードシート | 500円〜2,200円 |
ホットシート | 5,900円〜7,590円 |
5.機内食
機内食は事前予約することをおすすめします。
事前予約すると割引価格で購入でき、また当日の売り切れを心配する必要がありません。
エアアジアの機内食は「Santan」というブランド名で提供されており、
アジア各国の料理を楽しむことができます。
ホットミール | 約650円 |
軽食 | 約300~650円 |
エアアジアを上手に利用するコツ
セールをチェックする
セールをチェック:エアアジアは定期的にセールを実施しています。
特に、5と0のつく日(5日、10日、15日など)にはポイントが5倍になるキャンペーンがあるので、要チェックです。
必要なサービスだけを選択する
LCCの利点を活かすには、本当に必要なサービスだけを選ぶことが大切です。
例えば、短い旅行なら受託手荷物なしで済ませるなど、
工夫次第で費用を抑えられます。
遅延や欠航に備える
LCCは大手航空会社に比べて遅延や欠航のリスクが高いと言われています。
重要な予定がある場合は、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
FAST PASSを活用
混雑時期には、優先チェックインや優先搭乗ができるFast Passの利用を検討しましょう。
特に、クアラルンプール国際空港やバンコクの空港では、
出入国審査の優先レーンも利用できて便利です。
長距離便はプレミアムシートを検討
エアアジアXの長距離便では、プレミアムフラットベッドの利用を検討してみましょう。
フルフラットになるシートで快適に過ごせるだけでなく、
優先チェックインや手荷物の優先取り扱いなど、様々な特典が付いています。
機内での過ごし方を工夫
エアアジアの機内エンターテイメントは限られているので、
スマートフォンにオフラインで利用できるエンタテインメントや、
本などを用意しておくと良いでしょう。
また、機内は寒くなることが多いので、上着やブランケットを持参することをおすすめします。
トランジットを活用
エアアジアは、クアラルンプールやバンコクを拠点に多くの路線を展開しています。
これらの都市に就航することで、より多くの目的地にアクセスできます。
旅行保険に加入
LCCを利用する際は、旅行保険への加入を強くおすすめします。
遅延や欠航、手荷物の紛失などのトラブルに備えることができます。
エアアジアの安全性について
エアアジアの安全性については、多くの旅行者が気にする点でしょう。
エアアジアは世界一安全な航空会社の一社
エアアジアは国際的な安全基準を満たしており、
一般的なLCCと同等以上の安全性を確保しています。
2024年1月、エアアジアグループ(タイ・エアアジアXを含む)は、AirlineRatings.comの航空専門家により、
「世界で最も安全なローコスト航空会社」の1社に選出されました。
AirAsia Group* as well as medium-haul affiliate airlines AirAsia X and Thai AirAsia X, have been recertified as seven-star airlines by AirlineRatings.com under its enhanced safety ratings criteria.
この評価は、航空会社の事故率、安全監査の結果、
運航年数などを総合的に判断して決定されています。
エアアジアの安全性は国際的にも認められている
また、エアアジアは定期的に安全監査を受けており、
国際航空運送協会(IATA)の運航安全監査(IOSA)にも登録されています。
これは、エアアジアが国際的に認められた安全基準を満たしていることを示しています。
🔗AirAsia Thailand completes IATA Operational Safety Audit (IOSA)
ただし、どの航空会社を利用する場合でも、旅行者自身が安全に気を配ることは重要です。
機内での安全指示に従い、シートベルトサインが点灯している間はシートに着席するなど、
基本的なルールを守ることが大切です。
エアアジアの課題
エアアジアは多くの利点がある一方で、いくつかの課題も抱えています。
遅延や欠航
LCCの特性上、遅延や欠航が比較的多いという指摘があります。
これは、機材回転率を上げるためのタイトなスケジュールが一因とされています。
カスタマーサポート
問題が発生した際のカスタマーサポートの質に関して、改善の余地があるという声も聞かれます。
追加料金の透明性
基本運賃は安くても、追加サービスを含めると予想以上に高額になることがあります。
料金体系の透明性向上が求められています。
エアアジアの今後
これらの課題に対して、エアアジアは継続的に改善を図っています。
例えば、AIを活用したカスタマーサポートの強化や、
料金体系の簡素化などの取り組みが進められています。
今後の展望としては、以下のような点が挙げられます。
路線拡大
新たな目的地への就航や既存路線の増便が計画されています。
例えば、2025年春には🔗静岡空港へのチャーター便就航が検討されています。
デジタル化の推進
予約システムの改善や、顔認証技術を活用した🔗FACESシステムの導入など、
デジタル技術を活用したサービス向上が進められています。
環境への配慮
燃費効率の良い新型機材の導入や、持続可能な航空燃料(SAF)の利用拡大など、
環境負荷の低減に向けた取り組みが強化されています。
アライアンスとの連携
従来のLCCの枠を超えて、他の航空会社やアライアンスとの連携を模索する動きも見られます。
これにより、さらに便利で柔軟な旅行オプションが提供される可能性があります。
まとめ
エアアジアは、低価格な運賃と広いネットワークで、多くの人に旅行の機会を提供してきました。
大手航空会社と比べると機内サービスや快適性では劣る面もありますが、
コストパフォーマンスの高さは群を抜いています。
エアアジアを上手に利用するには、自分の求める物を把握し、
必要なサービスだけを選択することが重要です。
また、早期予約やセールの活用、ポイントプログラムの利用など、
賢い予約方法を心がけることで、さらにお得に利用することができます。
エアアジアを利用する際は、単に安さだけを追求するのではなく、
自分の旅のスタイルに合わせた利用が大切です。
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FAR EAST TRADING代表、輸入販売業・宿泊事業を運営。国家資格:総合旅行業務取扱管理者保有。北海道丁主催、北海道応援団会議メンバー。20年間で23か国をビジネスや旅行で巡る。英語でのコミュニケーションが可能。旅の経験と輸入の知識を元に、ブログでの情報発信やユニークな商品を日本に紹介しています。
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