エアアジアの機内持ち込み・受託手荷物(預け荷物)規定について解説

エアアジアはリーズナブルな価格で、東南アジアへの旅行に今やなくてはならない航空会社ですね。
ところが、エアアジアは徹底的なコストカットで価格を抑えているため、航空券購入から搭乗まで様々な規定や制約があるのも事実です。
手荷物に関する規定もその一つで、搭乗までに、エアアジアの手荷物のルールについてよく知っておくことは、トラブルを防ぐめに非常に重要です。ルールを知らなかった頃の筆者は、ちょっとしたトラブルを経験したりしました。
ご覧の皆様がエアアジアを利用する際にトラブルにならないよう、この記事では、機内持ち込みや、受託手荷物(預け荷物)のルールについてわかりやすく解説します。
エアアジアには様々なエアアジアXなど、様々なグループ会社がありますが、本記事では主にエアアジア本体について解説します。
エアアジアの機内持ち込み手荷物に関する規定

エアアジアの手荷物の規定について、一つずつ確認していきましょう。
機内持ち込みできる荷物の個数
エアアジアの機内には、合計2個までの手荷物を持ち込むことができます。基本的には2個以上の手荷物は持ち込めませんので注意しましょう。
ちなみに「身の回り品」とは、大きな荷物(キャビンバッグ)よりも小さな荷物のことを指します。
キャビンバッグと身の回り品に関しては、無料で持ち込むことができます。
キャビンバックの大きさの規定
キャビンバッグは、下記の規定のサイズに収める必要があります。
手荷物がこれ以上大きいことが手荷物検査時に判明した場合は、受託手荷物扱い(別料金)になりますので、注意しましょう。
身の回り品の大きさの規定
あまりチェックされることはありませんが、身の回り品の大きさは以下のように定められています。
身の回り品の大きさは、筆者自身測られたことはありませんが、検査員がおそらく目視でサイズをチェックしていると思われます。
あまりに大きな身の回り品は、受託手荷物扱いになる可能性もありますので、大まかでも構いませんので、サイズを確認してから持ち込むのが安心です。
「キャビンバッグを2つ持ち込みたい」とお考えの方は、こちらのカバンを二つ機内持ち込みは可能? | 押さえておきたいコツとルールをご覧ください。
機内に持ち込める手荷物の総重量
乗客一人が機内に持ち込める荷物の総重量は、7キロまでとなります。
7キロを超える場合も、追加料金の対象になります。
関連記事:海外旅行のバックパックのおすすめは? | 8つの厳選のアイテムをご紹介
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エアアジアの機内持ち込み禁止・制限品目
エアアジアのような国際線では国内線と違い、機内持ち込みに厳しい制約があり、それはIATA(国際航空運送協会)のガイドラインで定められています。
エアアジアではIATAの定めるガイドラインをもとに、機内持ち込みを禁止・制限する品目について厳しく定めています。以下の(a)(b)(c)の項目の物品は、安全基準の厳しい地域への持ち込みや、機内への持ち込みができません。
(a)先端の尖った武器および鋭利な物
斧および手斧,矢およびダーツ,鉤鉄(ひっかけ鉤,折り曲げ鉄筋,あるいは登山で使用する鉄性のスパイク付きプレート)
銛およびやす,氷用斧およびアイスピック,アイススケート,固定式あるいは飛び出し式ナイフ(刃の長さに拘わらない),ナイフ,金属製の儀式用,宗教用および狩猟用のナイフ
肉切り包丁,マチェーテ,むき出しの剃刀刃および刃(カートリッジに入った安全剃刀または使い捨て剃刀は除く),サーベル,刀,仕込み杖,メス,鋏(刃の長さに拘わらない),
スキー用およびウォーキング/ハイキング用のポール,手裏剣,または,一般の商業用ツールであるものの,先端の尖った武器および鋭利な武器としても利用可能なもの(ドリルおよびドリルビット,カッターナイフ,
万能ナイフ,全のこぎり,ねじ回し,かなてこ,金槌,プライヤー,レンチ/スパナ,トーチランプなど)。
(b)鈍器
野球およびソフトボールバット,クラブあるいはバトン,硬いものあるいは弾力性のあるもの―例えば警棒や棍棒など,クリケットバット,ゴルフクラブ,ホッケースティック,ラクロススティック等。
カヤックおよびカヌーパドル,スケートボード,ビリヤード・スヌーカーのキュー,釣竿等。
武道具(メリケンサック,棍棒,殻ざお,ヌンチャク,護身用短棒,手裏剣状の護身具など )
(c)電子機器
機内持ち込み手荷物:
カメラ、携帯電話、ノートパソコン、ビデオカメラなど、リチウムまたはリチウムイオン電池(ワット時定格量(Wh)は100 Whを超え、160 Whを超えないもの)を含む、
個人で使用する電子機器の機内への持ち込みは許可されています。
受託手荷物:
電子タバコおよびバランス型バッテリー駆動小型車両(例:電動自転車やセグウェイなど)を除く、リチウム金属、リチウムイオン電池、またはバッテリー内蔵の携帯用電子機器は受託手荷物として預けることが可能です。パワーバンク(モバイルバッテリー)などの、予備または機器に内蔵されていないバッテリーは、受託手荷物として許可されていません。
バッテリー駆動式の車椅子および移動補助機器は、フライトに備えてこちら の案内に従ってバッテリーのご準備をいただければ、受託手荷物としてのみ輸送できます。
カミソリの持ち込みについて
持ち込みの頻度が多い持ち込み禁止品にカミソリがありますが、使い捨てカミソリは持ち込んでかまいません。ただし、むき出しのカミソリや折り畳みカミソリは持ち込みできません。
モバイルバッテリーについて
エアアジアでは、2025年4月1日から、モバイルバッテリーの使用や充電が厳しく制限されています。以下のルールを必ず守るようにしましょう。
なお飛行機に搭乗する前に、リチウムイオン電池搭載機器のチェックが行われます。その際に規定に沿っていない場合(定格容量がオーバーしている等)があれば、没収の可能性がありますので、持ち込むものが規定に沿っているか、搭乗前に確認しておきましょう。
近年リチウムイオン電池に起因する航空事故が多発しています。利用する人間の一人として、モバイルバッテリーの扱いには特段の気を配りましょう。
電子タバコの持ち込みについて
電子タバコを持ち込む場合は必ず機内持ち込みにし(電子タバコもリチウムイオン電池搭載機器のため)、受託手荷物には入れないようにしましょう。
機内持ち込み手荷物の7㎏分を追加購入も可能
機内持ち込み荷物の規定の重量は7kgまでですが、7㎏分を追加購入することが可能です。ただし、乗客一人が機内に持ち込める荷物の最大量は、14㎏までとなっています。
また、7㎏分の重量の追加購入ができる路線は限られているため、利用する路線は購入可能か調べておきましょう。
液体の持ち込みについて
すべての液体類は100ml以下の容器に入れ、透明で再封可能な1Lのプラスチックバッグ(ジップロックなど留めることができる袋のこと)に収めることで機内持ち込みが可能です。
またプラスチックバッグは、四辺の合計が80㎝以下である必要があります。
筆者は2度液体類を没収されたことがあります。1度は没収を受け入れましたが、2度目は受託手荷物(預け荷物)扱いにしてもらうことで、没収を免れました。ただし、受託手荷物扱いにすると、もう一度チェックインカウンターに並び、クレジットカードを使用して超過料金をその場で支払う必要があります。
くれぐれも「うっかり機内持ち込み荷物の中に入れてしまった」、ということの無いようご注意ください。
飲食物の持ち込みは禁止

エアアジアでは外部から持ってきた食べ物や飲み物を、機内に持ち込んで飲食することはできません。食べ物を手荷物として持ち込むことはできますが、食べることはできません。
水を持ち込むのも不可なので、必要な際は機内で購入するようにしましょう。
エアアジアは国際線であり、長時間水を飲まないのは危険です。
エアアジア機内では、必ずクレジットカードを持っていき水を買うことを強くおすすめします。(支払いは現金不可なので注意)。
ライターの機内持ち込みについて
エアアジアでは、一人一個までの下記のライターの持ち込みが許可されています。
ただし、オイルタンクがあるライターや、ターボライターは持ち込みが禁止されています。
路線によっては、ライターの持ち込み自体が禁止の場合も考えられます。ですので、高価なライターは持ち込まないのがおすすめです。
飛行機内への傘の持ち込み
傘の持ち込みは禁止されていませんが、先端が尖っていないことが条件です。また傘は、身の回り品1個としてカウントされます。
傘を持ち込むのであれば、折り畳み傘を持っていき、バッグ内に収納すれば、身の回り品としてのカウントをされずに済みます。
楽器の持ち込み
楽器は機内持ち込み可能です。ケースを含めて56×36×23cm以内・7kg以下(キャビンバッグの持ち込みと同じ)なら追加料金なしで機内持ち込みできます(通常の機内手荷物の一部としてカウントされる)。
ただし規定を超える場合は受託に回されます。
飛行機内へのお酒の持ち込み
エアアジア飛行機内へのお酒の持ち込みは、他の液体類と同じ制限を受けますが、免税店で購入した商品については下記のルールが適用されます。
身の回り品として機内に持ち込む場合、手荷物7キロと身の回り品1個の制限を受けるため、バッグに入れることをおすすめします。
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エアアジアの預け手荷物(受託手荷物)に関して

エアアジアでの受託手荷物は有料のオプションとして扱われます。この項目では、エアアジアの受託手荷物(預け手荷物)のルールを、わかりやすく解説します。
預けられる荷物の重量は何キロまで?
手荷物を受託手荷物として預ける場合、預ける手荷物の重量分のオプションを購入することになります。
料金に関しては、路線によって違うため購入前にご確認ください。
当日に預けた場合の料金は高額
当日、チェックインカウンターで申告した場合も、超過料金を支払うことで手荷物を預けることができますが、当日支払いはとても高額なため、事前にオプションを購入しておきましょう。
航空券の予約後に購入することも可能です。
スポーツ用品のほとんどは受託
サーフボードや自転車、ゴルフバッグなどは「スポーツ用品」として特別な取扱になり、通常の受託手荷物と合算できない場合があります。
多くの場合、専用の取り扱い・手数料が案内されるので、予約管理画面からスポーツ用品オプションを事前に追加するのが安全です
ベビーカーの受託について
使用中のベビーカーは無料で預けることができます。基本はカウンターで預けることになりますが、空港・路線によっては搭乗口預けの場合もあります。
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エアアジアの受託手荷物料金を抑えるコツ

荷物の規定に関しては厳しいエアアジアですが、高額な料金を支払わないためのコツをお伝えします。
受託手荷物オプションを「最安で」買うには?
航空券予約時、事前購入が最安です(当日空港での購入は高い!)。
家族や友人といった複数人の旅行で荷物がかさむ場合は、1人あたり最大60kgまで購入して、分散すると安くなります。(1個32kg上限)(破損・超過リスク回避のため複数に分けるのがおすすめです)
当日、空港に到着する前でもwebからの受託手荷物オプション購入は可能です。
手荷物サイズの測り方
機内持ち込み手荷物も受託手荷物も、規定のサイズは外寸です(ハンドル・ポケット・キャスターを含む)。空港に着くまでに家でサイズを測っておきましょう。
形の柔らかいバッグは有利
ソフトスーツケースやバックパックは軽く押し込んで収められることが多い一方で、角が固いハードケースは規定ギリギリだと引っかかりやすいです。
またソフトスーツケースやバックパックは、形状がはっきりしないため、いざというときは少し潰せば難を逃れることができるはずです。
ただし、荷物を入れすぎて外寸が膨らむと超過になるため注意しましょう。
関連記事:【ソフトキャリーケース特集】おすすめの11選 | 失敗しない選び方や特徴
旅行にはポータブルスケールを持っていくと便利
旅行地で荷物が増える予定の方は、荷物の重量を測るためのポータブルスケールを持っていきましょう。スケールがあると、手荷物の重量が規程以内に収まっているかを旅先で確認することができます。
空港に行く前日までに手荷物を受託するかどうかを確認
空港に着くまでに、手荷物オプションを搭乗前までに購入する必要があるか確認し、必要だと分かったら購入しましょう。搭乗の前日や当日でも、手荷物オプションを買うことが可能です。
機内持ち込み手荷物の重量制限
エアアジアをはじめとするLCCを利用する場合、手荷物を預けると追加料金が発生するため、なるべく機内持ち込み手荷物にまとめましょう。
機内持ち込み手荷物の重さが規定を上回っていた場合、受託手荷物扱いになりますので注意しましょう。
機内持ち込み手荷物・受託手荷物とは

航空会社が扱う旅客の手荷物の種類として、機内持ち込み手荷物、受託手荷物(預け手荷物)があります。
両者は混同しがちなため、しっかりと区別をしておきましょう。
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エアアジアは手荷物の重量超過に厳しい?
手荷物が規定の重量をオーバーしたまま、チェックインしてしまうことは、とてもよくあることです。「少しの重量オーバーなら大丈夫」と、つい考えてしまいますが、エアアジアは手荷物の重量について厳しいのでしょうか?
エアアジアに限らず、どこの航空会社も手荷物には厳しい
エアアジアに限らず、今はどの航空会社も手荷物の重量に関しては厳しいでしょう。それは、海外の航空会社だけでなく、日本の航空会社も同じです。
少しでも重量をオーバーすると必ず超過料金の対象となると考えておきましょう。
たった1㎏の重量オーバーでも高額な料金がかかる
エアアジアの超過手荷物料金は利用地域にもよりますが、1kgで2000円ほどと高額なため、最終的にかなりの金額になりますす。手荷物の重量オーバーには、細心の注意を払いたいところです。
荷物のサイズもチェックしよう
重量だけではなく、荷物の3辺のサイズもチェックしましょう。規定のサイズの超過が疑われた場合、3辺をメジャーで計測する作業をされます。
規定のサイズを上回っていることが判明した場合も、追加料金が発生します。楽しい旅行で荷物のトラブルは避けたいところです。
記事を読んでエアアジアの手荷物規定を理解しましょう
この記事の内容を下記にまとめました。
エアアジアの手荷物規定について解説していきましたが、いかがでしたでしょうか?
エアアジアはLCCであり、若干手荷物ルールに厳しいところがありますが、基本的にはエアアジアの手荷物ルールは、ほとんど全てのLCCのルールと共通していますし、一度覚えれば他の航空会社でも応用が利くため、覚えておいて損はありません。
「うっかり液体を機内持ち込みにいれてしまった」といったミスも防ぐことができるため、搭乗前の荷物整理の前には覚えておきましょう。
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あなたの「旅」の人生に寄り添い、あなたの人生の旅にひとつ、彩りを加える存在であれたらと考えています。
著者の紹介:
FAR EAST TRADING代表、WEBマーケティング事業・宿泊事業を運営。20年間で23か国をビジネスや旅行で巡り、その際に得た旅行の知識、旅行関連グッズ、クレジットカードを使ってのラウンジ活用法等をサイトで発信しています。
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