海外旅行は、新しい文化や環境に触れる貴重な機会です。

 

しかし、旅行中も体調の管理を忘れてはいけません。

 

慣れない環境では、普段の生活よりも、思わぬ体調不良に見舞われる可能性があります。

 

そのため、旅行の際、薬は必ず持っていくようにしましょう。

 

適切な常備薬を準備することで、旅行中の体調不良や不安を軽減し、より充実した旅を楽しむこ

とができるはずです。

 

そこで今回は、海外旅行に持っていくべき常備薬について詳しく解説していきます。

 

海外旅行には必ず常備薬を持参しましょう

 

旅行中の体調不良は、出来れば避けたいものです。

 

しかし、旅行は下記のような症状が起こりやすい状況です。

 

・疲れ

・食あたり

・頭痛

・アレルギー

・発熱

・発疹

・腹痛

・擦り傷・切り傷

・虫刺され

・靴擦れ

 

筆者は旅行中に発熱を経験したことがありますが、言葉が通じない旅行先での病気は、とても不安を感じるものです。

 

重症化して現地の病院にかかった場合、高額な医療費が発生することも心配です。

 

旅行を辛いものにしないためにも、常備薬を忘れずに準備するようにしましょう。

 

海外旅行に持っていくべき基本の常備薬

 

まず、海外旅行に持っていくべき基本の常備薬を見ていきましょう。

 

解熱鎮痛剤

旅行中の急な発熱や頭痛が起こった時のために、解熱鎮痛剤の持参は必須です。

 

イブプロフェンやアセトアミノフェンなどが一般的ですが、自分に合うものを選びましょう。

 

ロキソプロフェン

ロキソプロフェンは日本で広く使用されている鎮痛剤、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）の一種で、鎮痛、解熱、抗炎症作用があります。

 

主な特徴

・即効性がある

・急な痛みや発熱に対して効果的

・作用時間が長い

 

ロキソプロフェンの特徴の一つは、その即効性ですが、胃腸への負担には注意が必要です。

 

日本以外では売られていないことがあるため、ロキソプロフェンを愛用している方は持参しましょう。

 

アセトアミノフェン

アセトアミノフェンには解熱と鎮痛効果があり、比較的副作用が少ないことで知られています。

主な特徴

・胃への負担が少ない
・子供から高齢者まで幅広く使用可能
・頭痛や発熱に効果的

 

ただし、肝臓への負担があるため、大量摂取や長期間の使用は避けましょう。

 

イブプロフェン

 

非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）の一種で、鎮痛・解熱・抗炎症作用があります。

主な特徴

・筋肉痛や関節痛に効果的
・生理痛にも使用される
・作用が比較的長く続く

 

ただし胃腸への刺激があるため、胃炎や胃潰瘍がある方は注意しましょう。

 

アスピリン

 

これも非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）の一種で、鎮痛・解熱・抗炎症作用に加え、血小板凝集抑制作用があります。

主な特徴

・頭痛や歯痛に効果的
・低用量で血栓予防にも使用される
・解熱効果が高い

 

ただし、胃腸障害のリスクがあり、出血しやすくなるという副作用もあるため注意が必要です。

 

胃腸薬

 

普段と違う食文化に触れることは旅の楽しみの一つですが、同時に胃腸トラブルのリスクも高まります。

 

整腸剤や胃腸薬を用意しておくと安心です。

 

下痢止め

海外では水や食べ物が原因で下痢になることがあります。

 

下痢止めがあれば、急な症状やトイレが近くに無いときにも対応できます。

 

アレルギー薬

 

虫刺されなどでアレルギーが出る場合があります。抗ヒスタミン薬を持参しましょう。

 

花粉症の方やアレルギー性鼻炎の方は、特に忘れずに持参しましょう。

 

絆創膏

小さな傷や擦り傷ができた時のために、絆創膏は必須です。

 

旅行先に応じて持っていく薬

 

上記の基本的な常備薬のほかに、旅行先や状況に応じて、以下のような薬を持っていきましょう。

 

酔い止め

 

乗り物酔いしやすい方は、長距離移動に備えて酔い止めを用意しましょう。

 

急な吐き気にも有効です。

 

虫刺され

 

旅行先が南国や、虫の多い地域の場合、虫刺されを持っていきましょう。

 

日焼け止め

 

薬ではありませんが、日差しが強い地域では重要です。

 

常用薬

日ごろ常用している薬があれば、必ず忘れないようにしましょう。

 

旅行に薬を持っていく際に注意すべきポイント

 

薬を準備する際は、いくつか注意してくポイントがあります。

 

体質に合わせた薬を持っていく

・自分の体質や持病に合わせた薬を選ぶことが大切です。

・特に普段から使い慣れた薬を持参するのが、最も安心です。

・処方箋が必要な薬を服用している場合は医師に相談し、旅行中の服薬について指示を仰ぎましょう。

 

海外では入手困難な薬もある

・海外では入手困難な薬もあります。

・現地の薬が体質に合わない場合もあるので、普段使用している薬を持参しましょう。

 

薬は元の包装のまま持っていく

・持参する薬が海外で規制されている成分が入っていないか、渡航前に調べておきましょう。

・空港の税関での確認時に、薬の正体を証明しやすくするため、元の包装のまま持参しましょう。

・海外の法律で規制されている成分を含む薬を持参する場合は、医師の処方箋や英文の診断書を用意しておくと安心です。

 

旅行保険への加入を検討する

・常備薬で対応できない重篤な症状が出た場合、現地の医療機関を受診する可能性があります。

・現地の医療機関を受診した場合に備え、適切な保険に加入しておくことで、金銭の負担を軽減できます。

 

薬以外の健康管理グッズ

薬以外の健康管理グッズについても触れておきましょう。

 

・マスク：感染症予防や乾燥対策に有効です。
・ハンドサニタイザー：こまめな手指消毒で感染リスクを下げます。
・経口補水液：脱水症状の予防や回復に役立ちます。
・虫よけスプレー：蚊などの害虫対策に必須です。

・サプリメント：旅行中は良い栄養の摂取が難しくなりがちです。

 

これらを常備薬と併せて準備することで、より万全な体調管理が可能になります。

 

旅行中の健康管理の心構え

最後に、海外旅行における健康管理の心構えについて考えてみましょう。

 

常備薬の準備はとても重要ですが、それ以上に大切なのは病気を予防する心がけです。

 

旅行中は以下のことを意識しましょう。

 

・無理なスケジュールを立てない

・寒さ対策に長袖を持参する

・マスクを持参する

・十分な睡眠を取る
・健康的な食事を心がける

・不衛生な場所で食事しない
・適度な運動を行う
・手洗い・うがいを徹底する

・アルコール消毒を徹底する

 

これらの習慣を守ることで、旅行中に薬を使用する機会を減らすことができます。

 

 

また、旅行先の医療事情についても事前に調査しておくと安心です。

 

近くの病院の場所や連絡先、大使館の連絡先などをメモしておきましょう。

 

海外旅行に持っていく薬と注意点、心がけ：まとめ

海外旅行は楽しいだけでなく、新しい発見や体験の宝庫です。

 

しかし、海外旅行を最大限に楽しむためには、まず自分が健康であることが大前提です。

 

旅先で何があってもいいように、適切な常備薬を準備し、自己管理を怠らないことで、

より充実した、思い出深い旅ができます。

 

 

心身ともに健康な状態で旅をすることで、どんな状況やどんな場所でも柔軟に対応でき、

 

新しい体験や自分を発見する機会が広がります。

 

旅の薬を準備することは、そんな素晴らしい旅をするための大切な一歩です。