うつ病でも旅行していいの?旅行はうつ病に効果的

鬱で悩む人にとって「旅行に行く」となると、行けるかどうかは、とても大変な問題です。
多くの人にとって旅行は、日常からの気分転換や、新しい体験など、心身をリフレッシュする良い機会な一方、
鬱の人にとっての旅行は、過度なストレスや落ち込み、疲労を引き起こすリスク源にもなりかねません。
この記事では、鬱病の人の旅行に関する最新の研究や、専門家の見解を踏まえながら、
「うつ病の人が旅行に行ってもいいの?」という疑問への回答、注意点、効果的な旅行の仕方について詳しく解説していきます。
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うつ病と旅行の関係
最近の研究では、旅行がうつ病に対して一定の効果がある可能性が示されています。
過去1年間に旅行をしていない人では、少なくとも1回の旅行をした人に比べ、翌年にうつ病を発症するリスクが1.7倍、統計的にも有意に増加しました。
あるオーストラリアの大学の研究によると、うつ病の人の旅行に関して以下のような調査結果が得られたそうです。
休暇をとり旅行をすることで、うつ病や不安、ストレスを軽減でき、メンタルヘルスの改善効果を得られる可能性があるという。研究では、3日間の短いレジャー旅行であっても、知覚されるストレスのレベルが低下し、ストレスホルモンのコルチゾールのレベルが低下することが示された。
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つまり旅行は、うつ病の人にも「ポジティブな効果」が得られるかもしれない、ということです。
ただし、この研究結果が全てのうつ病患者に当てはまるわけではありません。
旅行の効果は、うつ病の症状の度合いや、個人の状況によって大きく異なるため、実際の旅行には注意が必要です。
鬱病患者の旅行に関しての専門家の意見
研究チームによる最新の調査では、うつ病に対する旅行のポジティブな効果が多数得られていますが、医師など専門家の多くは、うつ病の人の旅行には慎重な立場です。
飯田橋メンタルクリニックの見解によると、うつ病は「脳のエネルギー切れ」のようなものであり、
安静にして脳や身体にエネルギーが溜まってくるのを待つべきだとしています。
「うつ病」の場合は、病気の本態が「疲労による脳のエネルギー切れ」のようなものです。安静にして、ジックリと脳や身体にエネルギーが溜まってくるのを待つべきです。
実際に旅行をするとなると、旅行にはとても身体的・精神的エネルギーを使うため、疲労や精神的な落ち込みにつながり、結果としてうつ病の回復の妨げになる可能性があります。
ですのでうつ病の人は、自身が旅行に行く意欲があるのか、旅行に行く目的はなにか、といった自身の旅行に関する多くの事を明確にして、行く必要があります。
うつ病の人が行うべき社会や周囲への配慮
うつ病で休職中の人が旅行に行く場合は、家族や職場など、周りの社会に与える影響も考える必要があります。
例えば、うつで休職中の社員が海外旅行に行き、その様子をSNSに投稿したことで、社員の反感を買ったという事例があります。
以前、私が産業医として勤めている会社の方で、休職中に海外旅行にいかれて、その様子をSNSにあげられた方がいます。
それを、残されて仕事の増えた社員の方が見てしまい、顰蹙を買ったという事例がありました。
このように、周囲はもちろん自分も嫌な気持ちにならないために、以下のような点に注意を払う必要があります。
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うつ病の人の旅行の注意点や旅行の仕方

前述の専門家の意見、研究結果などを踏まえて、うつ病の人が旅行に行く際の注意点を解説します。
医師との相談
旅行の計画をする前に、旅行に行ってもいいかどうか、医師に相談してみましょう。
現在の症状や治療の状況を考えた上で、旅行に行くのが適切かどうか、旅行中に注意すべき点などアドバイスを受けましょう。
薬の管理
病院から処方されている薬を忘れずに持っていき、いざという時のための、医師の診断書も用意しておきましょう。
特に海外旅行の場合、国によっては薬の持ち込みに制限がある場合があるので、持っていく薬が持ち込みできるかどうか、事前に調べることも重要です。
海外旅行保険の加入
海外で病院にかかった場合に、治療費用を負担してくれる海外旅行保険は必要です。
エポスカード付帯の海外旅行保険であれば、海外旅行代金(航空券など)をエポスカードで支払うだけで、海外旅行保険が付帯されます。
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適切な環境を選んで旅行する
人混みのない、自然豊かな環境を選び、心身をリラックスさせることをおすすめします。
例えば沖縄など、解放感がある土地などはおすすめです。
ゆっくりとした活動をする
過度に行動したりせず、ゆったりとした過ごし方を心がけましょう。
例えば温泉旅行の場合、散策やアクティビティに興じることを避けて、温泉への入浴を中心にするなど、リラックスを心掛けましょう。
悪化したときのために緊急時の準備を
万が一体調が悪化した際に備え、近くの病院の情報を事前に調べておきましょう。
治療費を負担してくれる海外旅行保険の準備も重要です。
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うつ病の人におすすめの旅行スタイル

うつ病の人も、工夫すると安心して旅行を楽しむことができます。
短期間の旅行から始める
まずは1泊2日程度の短い旅行から始めてみましょう。
これによって、旅行に対する自分の体調の反応を確認できます。
ゆとりあるスケジュールを立てる
旅行中は無理のないスケジュールを組むことが大切です。
忙しく観光するのではなく、ホテルでゆっくり過ごす時間を多く取るなど、リラックスを重視した計画を立てましょう。
自然とのふれあい
自然が豊かな環境での滞在は、うつ病の改善に効果があるとされています。
森林浴やビーチでのゆっくりした時間など、自然を感じられる活動を取り入れてみましょう。
旅程の柔軟性
旅行中は、身体と精神に無理のない旅程を組みましょう。
体調が悪化した場合には予定をすぐ変更できるよう、航空券やホテルを変更可能なプランにするなど、柔軟性を持たせましょう。
旅行後のケア
旅行から帰ってきた後は疲労が溜っています。
しばらくは休養を取り、徐々に日常生活に戻るようにしましょう。
旅行の疲れが出るのは帰宅後数日経ってからということもあるので、注意が必要です。
静かなホテルに宿泊
旅行先でも良い睡眠を取ることは重要です。
ホテルの選択時には、静かな環境や快適なベッドなど、睡眠環境に配慮しましょう。
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うつ病の人にとって旅行は回復の助けになる可能性がある
うつ病の人にとって、旅行は回復の手助けとなる可能性があります。
旅行することによって、今まで知らなかった知識や経験を得られ、それがこれからの人生の進路に好影響を与えることもあります。
しかし、症状の程度や個人の状況によって、旅行に行って良いかどうかは異なるため、必ず事前に医師と相談し、旅行に行けるかどうかを判断をすることが重要です。
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著者の紹介:
FAR EAST TRADING代表、WEBマーケティング事業・宿泊事業を運営。20年間で23か国をビジネスや旅行で巡る。英語でのコミュニケーションが可能。旅の経験と輸入の知識を元に、ブログでの情報発信やユニークな商品を日本に紹介しています。
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